fc2ブログ
FIRE成功に必要なのはスケジュール感
2022/07/02(Sat)
2022年も半分が過ぎましたが、日々それなりに楽しくリタイア生活を送っています。
今日はリタイア生活3年目に感じていることをちょっと書きとめておきたいと思います。

自分はリタイアブロガーにもかかわらず、資産運用の状況をほとんどブログで公表していません。公表もしていないし、証券会社のページすらほとんど開いていません(特に相場が悪い時はw)。

ただわたしは、個別株はあまり持っておらず先進国株全体に投資をしているので、アメリカ株の動向さえわかれば大体いまの資産状況はわかります。
今年は年初からずっと世界株が低調で最近の円安に助けられてなんとか悪いながらも形になっているといった感じでしょうか?

ここで気をつけなければいけないことは、投資による資産の増減状況の気にしすぎに注意ということ。

投資による資産額の増減ばかりを気にして、本当にこの先のリタイア生活を継続できるのかを心配ばかりしているようでは、FIREが成功したと言えるか疑問に思います。それはイヤな仕事から解放されただけでFIRE生活で実感すべき “安心して楽しく過ごす” という肝心なことが実行できていないからです。

より安心して楽しく過ごすために資産運用などをして金融資産額を増やす努力をしているのはわかるのですが、人間の欲は無限です。5000万円貯まっても1億円を目指すだろうし、1億円貯まっても2億円を目指す・・・というように無限に続く(不安を伴う)欲をとるか、安心をとるかの2択を迫られます。

というわたしも欲があるので資産運用なるものをしていて、低調な時期はもやもやとした気分になることが多いです。
リスク資産をゼロにすることは考えていませんが、飽くまでもFIREが成功したかどうかというのはリタイア後、自分の寿命までの生活が安心して楽しく過ごせることができてはじめて、それが成功だったか失敗だったかの答えが出ると考えているので、それを忘れないようにしたいと思っています。

では “安心して楽しく過ごす” その目的を果たすために、具体的に欲と安心のバランスをどうとればいいのでしょうか?
年齢とお金の関係を考えることでこれは見えてきます。

先々を見据えてFIRE目指して取り組んでいる人なら推定寿命までのキャッシュフローを考えた上で資金計画を立てていますよね?
FIREして、いちばん避けなければいけないのは “寿命を迎えるまでに資産額がマイナスになってしまうこと” です。
仮に5000万円貯めてリタイアできたとしても、その10年後、20年後に資産額がマイナスになってまともな生活ができないようであれば、そのFIREプロジェクトは失敗です。
つまりFIREの成功か失敗の判定はリタイア達成時にでるのではなく、その先に出るものです。

ではいつ時点でいくらあればその失敗をおこさないと考えるのか?ここが大事。
わたしは前々から、リタイア達成時の金融資産額よりも、そのもっともっと先の65歳時点の金融資産額(想定)をどう考えるかの方に注目しています。世間でよく言われているのは、(年金プラス)2000万円っだりするわけです。
わたしとしてはこの額は大きく外れていないと思いますので、幅を持たせて1000万円~3000万円といったところだと思います。

欲はほどほどにして安心をとって、なおかつこの水準に持って行ければ良しということです。

当たり前な結論になってしまってゴメンナサイなのですが、ここでわたしが言いたいのは、この範囲から外れるとあまりよろしくないということ。
多い分には問題ないという考え方から、その額が5000万円になったり1億円になったりしがちですが、それは消費による人生の満足度を高められないまま人生最終盤を迎えてしまうという点で個人的にはよくないと考えています。あとゼロで生まれてゼロで帰るというわたしの個人的な思想からも大きく外れています。

以前からこのブログで度々発信をしていますが、50歳~60歳代くらいが健康に楽しく暮らせる最後のタイミングになると思います。この生きる意味とも言うべき楽しみを先に延ばし続けるのはNG。
30歳代でFIREの計画立案・取組み開始、40歳代で取組み継続とFIRE実行。50歳代~60歳代で人生を楽しむ。大まかにこの計画は正しいと考えています。

しっかりとFIREに向けて取り組んでいて、お金と時間のバランス感覚に長けている人に対して言うことでもないとは思いますが、
世間が勝手に決めた生涯現役という美しいスローガンにはくれぐれものっからないようお願いいたします。



この記事のURL | 早期リタイア | CM(2) | TB(0) | ▲ top
リアル社会でFIRE済を伝えてはダメ
2021/11/01(Mon)
世間ではFIREがにわかに流行っているようですね。
定年まで仕事をすることが美徳と考える古い世代が減っていき、自分に素直に生きたいと考える若い層が増えてきたのは自然の流れのように感じます。自分も2年前に早期リタイアしてストレスも少なく生活しているので、毎日満員電車に揺られて通勤している人たちからすると羨ましく思うかもしれません。

ただネット社会では、どや顔でリタイアについて発信している自分も、リアル社会での居心地が良いことばかりではありません。SNSなどのネット社会でFIREを語るとキラキラした世界のように思えるかもしれませんが、リアル社会ではネットでの扱いと異なる点があるからです。

例えば、リアル社会で他人に自分という存在を知ってもらう機会ができた時、自己紹介のようなことをするわけですが、その時の肩書きは無職になります。
その人がどういう人かをみるためには、まず肩書きから入るのが普通ですから。
つまり、『50歳で無職=かわいそうな人』となります。一瞬相手が言葉を失うこともあるかもしれません。触れてはいけないことだった…となるわけです。

しかし、実際には働いてもいないのに普通の会社員と同じくらいの収入があって生活レベルも会社員時代と変わらないわけです。その一方でストレスはほぼなくなったわけなので、かわいそうどころかイイご身分なわけです。
このようにかわいそうな人扱いされるのは、気分は良くないのですがムキになって、そうじゃないと現状を説明してはいけません。

なぜならFIREとお金の話は切っても切り離せないからです。

なんだかんだ言ってもFIREできる人は控えめに言って小金持ち以上の層なので、他人に現状を伝えれば伝えるほど金持ちと言うことがバレてしまいます。
匿名のネット社会ではそれが許されるかもしれませんが、リアル社会で「自分は金持ちだ」なんてことを言ってしまえば、下手したら悪い輩に狙われることにもなります。
紀州のどんふぁんは生前に「自分にとって1億円なんて紙切れみたいなもんや」と公言してしまい、残念な結果になってしまいました。

周囲からかわいそうな人という扱われ方をされると、ちょっとイラっとすることもあるかもしれませんが、『FIRE=金持ち』なのでそっちの方に話をもっていかないようにすることが大事です。自分はそれを最低限の自主規制と認識し行動をしています。

とは言え、自分はかわいそうな自分を演じることが実はなかなか面白いと思っていたりするので、そこをエンタメとして楽しめると尚良いと思います。
では楽しいリタイア生活を。



この記事のURL | 早期リタイア | CM(2) | TB(0) | ▲ top
早期リタイアのビフォーアフター
2021/07/25(Sun)
早期リタイアして1年半以上が経ちますが、リタイア前に掲げた目標「健康でのんびり自由を満喫する」が実行できているかを“健康度”と“のんびり度”の視点から検証してみたいと思います。

まずは健康度。
健康度といっても、自治体の健康診断がコロナで中止になったので、しばらく健康診断を受けていません。
というわけで詳しくはわからないのですが、健康状態が悪化している自覚はなくたぶん大丈夫です。

ただ体重はリタイア前に比べて大きめの変化がありました。リタイア直前の体重は68kg程でしたが、今日現在の体重は60.7kg。10%以上の減少ということで数年ぶりに会う知人には「痩せたよね?」と言われます。

よくリタイアすると時間が有り余るので菓子などを食べて太ると言われますが、自分には当てはまりません。というか逆で、ストレスが少ないからか、菓子も会社員時代ほど食べなくなりました。
身長が176cmなので、体力維持の為にもこれ以上は痩せないようにしたいと思っています。

あと心の健康について。
これはストレスが多い少ないに関わってくるのですが、会社員時代によく発症していた頭痛、動悸の回数は激減しています。
旅行に行けない とかそういう仕事以外のストレスはあるのでゼロかと問われるとゼロではないのですが、多くの会社員が受けるであろう仕事上の悩みは当然のことながら皆無。
ストレスは控えめに言って10分の1になりました。

ただ自分で注意しなければいけないと思っているのは、忍耐力が少し低くなったことです。ちょっとしたことでイライラすることがあるからです。60歳代~70歳代のお年寄りが役所やスーパーなどでよく悪態をついていますが、あれを反面教師にして自分はそうならないように謙虚でいたいと思います。

健康度:85点


次に生活ののんびり度。
まずは睡眠時間について。
会社員時代1日平均7時間弱。今は8時間半です。1時間半延びただけですが、睡眠不足という文字は自分の世界から消えました。
会社員時代は、勤務日の自由時間は睡眠時間を除くと1日平均3時間ほど。この3時間で食事や入浴など人間として必要なことを済ませなければいけないわけで 「のんびり」なんてできるわけがありません。
それに対して今は寝ていない時間はすべて自由時間。「のんびり」できないわけがありません。
当たり前ですが、会社の縛りがないとのんびり度は一変します。

ただ時間がありすぎて「この生活でいいのか」など考えなくていいことを考えてしまいがちです。ここで日本人の真面目な一面が見え隠れします。
この対策としては脳に考える隙を与えないこと。趣味をいっぱい持ってその楽しいことで生活を埋め尽くすというのは有効です。そういう意味では他事を一切考えずに趣味に完全に没頭してそうな陰キャのほうが早期リタイア生活向きかもしれません。

ちなみに自分はリタイア後の新しい趣味として世界の歴史(近現代史)を学んでいます。
中学時代に歴史の授業において、学期末の時間切れで「あとは各自読んでおいてくだいね」の部分です。中学卒業から35年経った今それを実践しているということです、ハイ。

旅行や商店街歩きというアウトドア系の趣味がしにくい今、インドアでできる楽しいことを発見できたことはなかなか良いことだと思っています。

のんびり度:90点


あとお金について。
リタイア系ブログでこれに触れないわけにはいかないので少しだけ。
支出面については健康保険と年金保険料を自己で負担しているので、その分持ち出しが多くなっている感覚はありますが、それは計画通り。
労働による収入はゼロ。
ただ、投資の収入が支出を上回っているので、金融資産としては1年半前と比べて今の方が多いです。

退職前に作ったいわゆるキャッシュフロー表では資産は順調に減らしていく予定でしたが、実際は減るどころか増えているので、このままいくと当初予定の50歳末時点での金融資産額を500万円ほど上方修正する感じになっています。
へたっぴ投資家の自分でも1年半以上も調子こいて余裕で生活してこんな感じ。みなさんもぜひ。



この記事のURL | 早期リタイア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
大事なのは、老後じゃなくて そのちょっと前
2019/08/29(Thu)
先日、国から年金財政検証の結果が示されました。これは5年に一度公的年金の長期見通しを試算したものです。
年金いくらもらえそうか? っていう大事なものです。
リタイアラーに限りませんが、これはこの先の人生を展望する上でチェックしておくべきことなので記事にしておきます。

それによると、30年後には標準的なモデルケースで年金受給額が2割程度減少するとの結論に至っています。
世代や経済成長率によって減少率に差はあるようですが、わたしとしては大体想定通り。

最近はこういうネタはマスコミ様が煽りたてることもあって、世間の反応は悲観一色。
受給開始年齢も現在の65歳からもっと先に延ばされるだろうとか、70歳もあるだろうとか。。

そうです。
多くの人は70歳から先のこと、つまり人生終盤の生活について大きな心配をしているのです。
下手したら20代の若者が老後の心配だとか。。

ここでわたしが突っこみたいこと。

クローズアップするタイミングが違う!

生きてはいるだろうけど、楽しく生きられない時期のカネの心配はあまりしなくていいと思います。
わたしは90歳までの収支を見込んだ資産のシミュレーションをしていますが、70歳以降、特に80歳以降の生活費は特に小さく見積もっています。
生きているかどうかもわからない、少なくとも何かしら健康を損なっているであろう時期のために、大きなカネを準備しておくわけがないと考えるからです。
70歳以降は風雨をしのげる家に住めて、腹八分目の食事ができる生活レベルで十分と思っています。
衣・食・住を満たすと言いますが、衣なんかは底辺レベルでかまいませんね。

多くの人は人生最後の最後まで今と同じ生活レベルを保ちたいと考えているから、将来が不安になるのではないでしょうか?
一定ではなくて、人生どこで我慢してどこで楽しむか?ここが大事。
そこんところある程度メリハリをつけることで、無用な不安をなくして人生の充実度を上げていきたいと思っています。

楽しくない時のために、楽しめる時期を犠牲にすることの方をもっと心配すべきだと思っています。



この記事のURL | 早期リタイア | CM(2) | TB(0) | ▲ top
戦略家であれ
2018/07/26(Thu)
世間でいわれる社会的地位についてですが、普通、社会的地位が高いというのは、誰もが認める安定した会社や組織で上位職に就いているということ を指すと思います。

しかし、この社会的地位の概念とは真逆の層がいます。
それは・・・

既婚女性

既婚女性の社会的地位、ヒエラルキーとしては実質無職の専業主婦が一番上。その次に短時間のパートタイマー。そして正社員といった具合。

女性は学校を卒業するといったん正社員になることが多いですが、仕事に疲れてくると逃げ場として結婚を目指す人も多いみたいです。そして結婚して家庭におさまって正社員で働かなくていい環境になりラッキー といったパターンが多いのではないでしょうか?

離婚など何かネガティブな理由によりカネが必要になった時に女性は再び正社員を目指すことがありますが、それはどちらかというと消極的選択。
つまり、女性にとって正社員というのはビミョーな立ち位置なのです。
なんだかんだ言っても男性の方が高収入を得やすい社会なので、男性もこの構図は仕方がないと納得しているのではないでしょうか?

まあ、言ってみれば

男も女もあまり働きたくないんですよ、みんな。

だからできれば他者に頼りたい。
そう、他力本願。
男性も誰か頼れる人いればいいのですが誰が自分を養ってくれるのか?
答え・・・

誰も養ってくれません

じゃあどうするか?
他力が無理なら自力で何とかするしかない。

わたしの場合は過去に築いた資産が、この先のわたしの生活の面倒をみるということになります。
つまり、過去の自分が将来の自分の生活の面倒をみるということ。
自分が自分の面倒をみる。この構図に他者は存在しません。
自分だけで完結しているわけなので、他人に批判されることもありません。

これを批判するのであれば、他者に依存しきっている専業主婦はもっと批判されるべき。
専業主婦もその人の戦略が功を奏して得た“最高地位”なので頭がいいとは思いますが、男も指をくわえて見ているだけだなんてもったいないので何か考えないといけないと思います。

早期リタイアが目標であれば強い意志とそこそこのカネがあれば何とかなるでしょう。
ただし若いうちに考えないとダメ。
時間とカネを両睨みすることが必要なリタイア志望者は20代、遅くても30代で考え始めるべきだと思います。
早めに仕掛けて早めに人生を楽しみましょう。




この記事のURL | 早期リタイア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン | 次ページ