カネは生きているうちに使え
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2020/08/01(Sat)
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先日、昔付き合いのあった友人と街でばったり出会いました。
話がはずんだので久々に食事をしようということになりお話をしてきました。 彼はわたしと同い年の49歳。いまだ独身で仕事はきちんとしているとのこと。 なんせ15年ぶりなので、いろんなお話をしましたが、その中で彼から将来のお金の心配についてのお話がありました。 自称貧乏暮らしアドバイザーのわたしとして、ここは本領発揮すべきところなので詳しく聞いてみました。 彼の支出状況を聞くと、多くの人が陥りやすい点が彼にも当てはまっていることがわかりました。 そうです。保険代、スマホ代の無駄です。特に生命保険代。 彼は現在独身、子なし。今後、チャンスがあれば結婚したいということは言っていましたが、少なくとも今、彼に万が一のことがあっても経済的に困る人は誰もいません。 ちなみに彼は数千万円ほどの金融資産を保有しているとのこと。死亡保険は必要ありませんね。 その必要がないものに、毎月1万円以上払い続けているということだったので、見直しをアドバイスしたという次第です。 ネットの家計相談でもそうですが、お金の専門家から支出面で指摘をされるのは大体が保険代かスマホ代です。とんでもない無駄遣いをしている家計でなければ、指摘はこのあたりに集約されるのでしょう。 独身、下手したら相続人もいないのに死亡保険をかけ続けているというのを見ると、見直しや解約など面倒くさいことを直視しないのが人間なんだなと感じますね。 ここまではありふれた家計相談なんですが、わたしが思うことがもうひとつあります。 それは、このように各支出項目の無駄探しも必要とは思いますが、わたしは別の視点からの無駄探しをしてはどうかということです。 たとえば、500万円の貯蓄をするために命を削る思いで頑張ってるのに、死亡時は2000万円残った、というのがよくある話。 それであれば500万円をためる必死の努力は必要なかったというわけです、結果的に。 その努力をしなかったとしても死亡時、単純に1500万円残ったということですから。 金銭的な余裕を持つことで安心感を得たい、ということはわかりますが余裕の持ちすぎには注意。 「過ぎたるは及ばざるが如し」・・・このことわざは結構ポイントを突いている、とわたしは思っています。 つまり、その使い切れなかった資産を貯めることに要した時間・苦労の無駄に着目した方がいいと思う。 この無駄がなければ、もう少し自分らしく充実して生きることができたかもしれません。 言いたいことは、カネは生きているうちに使って上手に着地しろ ということです。 それを実行するためには、将来の収支の予測をできる限り正確にして、ブレを小さくすることが絶対必要ですけどね。 もっというと、このように高齢者がたくさん貯め込んで世間にカネを回そうとしないことで日本の景気は上向かないままです。 相続税の仕組み(税率、各種優遇控除)を変え、構造を変えることで、個人にとっても国の財政にとってもいい方向に作用すると考えています。 |
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コメント |
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先日のコロナ給付金関連でけっこうもらってしまって、これは世に還元せねばとある程度消費をしたんですが、これが思いのほか楽しくて、やっぱりカネって使ったほうがいいなと思っているところです。 これからは楽しくお金をつかって経済にも貢献できるようにやっていきます。 まあ子供関連で嫌でも出費せざるをえない局面はきますけどね、どうせなら楽しく使いたいなあと。
2020/08/10 11:34 | URL | 招き猫の右手 #-[ 編集]
- Re: タイトルなし -
招き猫の右手さん カネを使うのは普通に楽しめます。これは万人がそうなのですが、我らは使わずに楽しめる術もあって、どっちも楽しめてなお良いですね。 しかし、さすがに旅行に飢えてきました。6月のコロナが落ち着いた時に地味に大阪行っといて良かったです。
2020/08/10 18:08 | URL | かぴばらM #-[ 編集]
- 金に対する感覚が狂ってしまうのでしょう。 -
高齢者が、傍から見れば使い切れない金額の金を持っているのは、金に対する感覚が狂ってしまうのでしょう。 自分も、投資してある程度の資産が貯まりましたが、これで十分だという感覚がありません。 何千万円も持っていて、傍から見れば、余裕があると思われているコ高齢者も、当人自身は金が全然足りないと思っているのではないかと思います。 金の使い方は、難しいと、つくづく感じるようになってきています。
2020/08/13 08:32 | URL | 見知らぬ男 #HuBhO90w[ 編集]
- Re: 金に対する感覚が狂ってしまうのでしょう。 -
見知らぬ男さん 確かにそれはあるかもしれませんね。 あともうひとつ。平均寿命を知識としてはありながらも、自分はそんなに早く死ぬことはない、といった誤った思い込みをしているのではないでしょうか。 どちらにしても、客観的に捉えることがいかに難しいかということでしょうね。
2020/08/13 22:11 | URL | かぴばらM #-[ 編集]
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