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またまたFIRE特集の感想
2021/04/26(Mon)
最近はいろんなテレビ番組でFIREの特集をしてプチブーム化しているようですね。
先日のニュースキャスターでの特集も途中から見ました。
3組の例が紹介されていましたが、気になったのは、これからFIREを目指すという30代の夫婦の例。

現在の金融資産額が1800万円で目標資産額は8000万円と言っていたような。
共稼ぎで夫婦揃ってFIREを目指していて、手取りの8割を投資に回せるよう頑張っているとのことでした。それを持続できれば問題なく達成できると思います。

自分の歴史と重ね合わせて観ていましたが、夫婦の現在の資産である資産1800万円というのは、わたしが30歳くらいで保有していた額です。
その頃のわたしはFIREを考えたことがなかったわけではありませんでしたが、ほぼ考えていませんでした。
「遠い将来そんな生活ができればいいな」とぼんやりと考えていただけですね。当時、年に1回とかのレベルでそんなことを考えることがありましたが、実現への道のりが長すぎて考えると萎えてしまうことから敢えて具体的に考える事はしませんでした。

その点、1800万円という駆け出しの時点でリアルに頑張り始めているのはスゴい精神力だなと思いました。
わたしは、カネがたくさんあって困ることはない との考え方からとりあえず無理なく貯めとけって感じだったと思います。

その後、35歳頃になって仕事での暗黒期に入ったこともあってか、そこで早期リタイアへの願望が強くなりました。当時の金融資産は3500ほど。
その頃は、生活費を最小額で計算して、いくらあって○%で運用したら生活できるという、多くの人が考えることを自分も例に漏れず考えていました。
3500レベルになると暗闇に少しだけ光が見えてくると言った感じだったでしょうか。ビビリの自分にとっては、FIREを考えるスタートラインにやっと立ったといった位置づけです。

とはいえ、わたしにとっては、まだまだずっと先のことだと考えていたので、リアルに考えすぎることを避けていました。考えすぎると目標地がはるか先すぎて、以前と同様に途方に暮れてしまうからです。
ちなみにわたしは30歳で家を購入しているので、その頃は住宅ローンの支払いもあり、あまり増えなかった時期でもあります。
その後も資産は少しずつ増えていきつつ、仕事でも苦労しつつの日々が続いていました。

FIRE関連のブログで「5000を超えると世界が変わる」と言っている方もいるようですが、自分の場合はどうだったか?

全然。

5000なんていつ突破したか記憶すらありません。
恐らく40歳手前くらいだと思いますが感情の波の高さは1ミリもなかったです。
3000~5000あたりが早期リタイア実行時の金融資産の最頻値かと思いますが、ビビリの自分は5000を過ぎて、考える回数は増えてもコツコツ積み上げるのに徹してました。
このブログを始めたのも2013年ですから、42歳の時です。思いが強くなってきたので、ちょっと表現してみようかといった感じでしょうか。

このご夫婦が目標とする8000という数字についてはどうか?
若めの夫婦が目標として据えるのは妥当な数字かとは思いますが、不安一層、一点の曇りなく視界良好というような数字ではありません。

8000という量より、数年数十年に渡って支出減の取り組みができたということの方がむしろ大きい。結果として、贅沢シフトをしなければ、その先も問題なく生活ができるといったレベルですね。

「贅沢シフトをしない」という意味で言うと、数千万円レベルに限らず、ここから先、1億でも2億でもそう変わらないのでしょう。
リミッタ-が外れてしまえば、1億でも数日でなくなってしまうわけで、結局は節度のある生活をするしかないのです。
その意味で1億でも2億でも同じかなと。もうひとつゼロが増えると違うとは思いますが。。

あとは100点満点の満足感を得ることはできないことを受け入れること。
リミッターが外せない、つまりカネを自由に使えない以上、時間だけが大量にあっても本当の意味で好きなことができるといった事にはなり得ません。
同じ特集の中で他の方が、毎日ハイキング、散歩、旅行をしていると言っていましたが、本当にハイキングや散歩が何よりもしたいことなのでしょうか?
恐らくそうではないと思います。カネを多くかけることができない以上、実際はこうなるということでしょう。これはディスりではなく現実的な選択と言う点で賛同になります。

FIRE最高と捉える風潮がある中で敢えて注意を促すとすれば、別の立場に立てば別の不満がでてきます。
「光ある所に影があり、酔っぱらいがいる所にゲロがある」と同じで、それは自然の摂理と考えるべきでしょう。

サラリーマン生活のストレスに比べれば、いまの生活の方が良いのは確かなので、自分はサラリーマン生活に戻りたいとは思いませんが、多少の不満とは形を変えて一生付き合っていくものと捉えたうえで人生を最大限楽しもうと思います。




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コメント
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たしかにな。もともとは人から尊敬されることとか感動されるようなことがしたかったんだと思うが、それが何かはわからず、挫折してしまったにすぎないのかもしれない。
2021/04/26 17:04  | URL | deds #-[ 編集]
- Re: タイトルなし -
dedsさん

わたしは人から尊敬されることとか考えたことはないですね。
自分の行く道がそう評価されるのならすばらしいのでしょうけど。
2021/04/28 10:12  | URL | かぴばらM #-[ 編集]
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